年間数百件に及ぶ経験上、ほとんどの原因と対応工事は下記だと思われます。
考えられる原因
①越冬の場所になっている。
②家の周りに森林が多い。
③今までにカメムシ駆除をしたことがない。
④カメムシの侵入口がいたるところにある。
やるべき処置の概要
①外壁にカメムシが寄り付かないように殺虫剤を噴霧する。
②建物に入り込んだカメムシを駆除する。
③定期的にカメムシ駆除を行う。
④室内に入り込んだカメムシを駆除する。
詳細情報
カメムシ駆除
生態
カメムシ類は越冬のため秋に人家に侵入して来るものがあり、特に集団越冬の習性があるクサギカメムシとスコットカメムシ等19種類が問題となります。
越冬のためのカメムシ類の室内への侵入時期は、9月上旬から11月下旬にかけて起こり、その場所は、縁の下や屋根裏、畳の下などに潜入して翌春までその場に留まることで、悪臭問題や、食品工場や旅館では食事への異物混入などの問題を引き起こす原因となっています。
しかし、カメムシの発生源が原野や山林であるため、発生源対策や事前の防除は困難を用します。
クサギカメムシ
成虫の体長は14~18mm、体色は暗褐色か紫緑色で不規則な黄褐色紋が密布し、まだら模様を呈している。年1~2年の発生で成虫で越冬し、寄生植物はすべての果樹、果実、多くの木本、草本植物と範囲は広く、農作物の害虫として知られています。
スコットカメムシ
成虫の体長は9~11mm、体色は暗褐色か藍緑色で銅色の光沢がある。寄生植物は広葉樹で農作物の害虫としては問題にされない。幼虫は寄生植物の上で群生し、成虫で越冬する。比較的高地に多く、年1回発生します。
ジェットのカメムシ駆除の手順
カメムシ被害は気温が低下する9月ごろから発生し、日当たりのよい温かい外壁面に群がります。その後、移動して越冬場所となる室内へと入って来ます。
①窓やドアなどに群がるカメムシには、直接薬剤を噴霧して駆除します。
②外壁面に大量に群がっている場合には、粘着性と残留効果の高い薬剤を、駆除と防除を兼ねて噴霧塗布する。
③室内に侵入したカメムシの駆除は、ガス状薬剤で煙霧燻蒸処理を行います。
④煙霧燻蒸処理中は、室内を密閉します。
⑤処理後は窓やドアを開放して、十分な換気を行ってから入室します。
※ 年2回のメンテナンスをお勧めします。
秋口から室内侵入防止の防除作業です。
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高所通気口も特殊な器具を使い防除します。
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通気口へ特殊薬剤を散布して防除します。
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サッシのレールの防除です。
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窓枠周りの防除です。
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春先は室内に侵りこんだカメムシの駆除作業です。
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換気扇内も特殊な薬剤で駆除します。
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壁内の駆除です。
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天井内の駆除です(1)
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天井内の駆除です(2)
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Q&A
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- 一回で、駆除できますか?発生させない方法は?
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一回では十分な効果を得られないことが多いです。1週間後にもう一度施工することでより効果が高まります。カメムシを発生させないことは無理ですが、家のまわりに薬剤をまいて防除することはできます。またカメムシは明るく光のあたる暖かいところや、セリ科の植物(ミツバ、アシタバ、パセリ、ニンジン)を好みますので、それらの対策をすることもよいでしょう。
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